宅建業と行政書士 3
窓口へ職務上請求を提出したボス。
そして、
有るもの全てをください。
と、請求したボス。
はたして職務上請求をし得るか!?
さらなる問題点は、
登記簿上の住所が本籍なのか?
当時の住所なのか?
筆頭者は登記簿上の名義人なのか否か?
明治中頃に土地を購入しているから当時の年齢は
30~40代と推測し得る。
とすれば、生まれは江戸時代。
戸籍の筆頭者の可能性は限りなくゼロに近い。
無論、生年月日は不明。
当時が住所ならば、役所には保存されていない。
法務局で土地台帳を調べていたボス。
土地台帳に登記簿上記載の名義人の住所の土地がない。
つまり、家屋敷がなかった。
言い換えれば、
登記簿上の住所は借家だったと推論しえる。
とすれば、「当時の住所」との推論になる。
窓口の一言
上司と相談した結果、
本件の職務上請求が可能か否か法務局へ問い合わせしてみます。
戸籍の主管が法務局であることを改めて認識した。
その結果、
有るか否か?
わかりませんが調べてみます。
この瞬間、職務上請求をし得た!
待つこと2時間。
番号札が点灯した。
有ったのか?
無かったのか?
窓口までの距離が長かった!
死亡記載のものだけがありました。
ホッ!
一つだけでも有れば、
ここから手繰り寄せれば現代へと流れますね。
名義人の「出生」の戸籍はとれないでしょう。
「安政生まれ」
とすれば、壬申戸籍だから閉鎖されている。
依頼者さんへ途中経過報告をしたボス。
仏壇に手を合わせる依頼者さんの目に
涙が流れていました。
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安政生まれですか…。
私では線に繋ぐ自信がありません。
その後の展開を楽しみにしています。
コスモさんの腕前に期待です!^^
投稿: くるぶし | 2012年10月 1日 (月) 20時03分
コスモ先生。さすがです!
ポチッ!
投稿: しんめい | 2012年10月 2日 (火) 00時41分
くるぶしさん
ひとつひとつ丹念に手繰り寄せる作業ですね。
しんめいさん
戸籍があって、ホッ!でした
投稿: コスモ | 2012年10月 2日 (火) 07時31分