列島改造論の頃
ボスが宅地建物取引業者の試験を受けたのは
学生時代の昭和47年だった。
六法持ち込み最後の年度でもあった。
列島改造論から一億総不動産屋と呼ばれた時代ですね。
昭和48年、
不動産業界へ飛び込んだボス。
飛び込みセールス。
完全歩合制。
会社から、販売図面を渡され、
売ってこい!
三千軒飛び込んで一件成約できれば成功。
一日50軒飛び込んでも三カ月かかる。
三カ月一本の成約で三カ月暮らせる。
業界用語の「サンコイチ」ですね。
玄関を開ければ、うるさい!
バサ~ッと水をぶっかけられ、
不法侵入だ!とパトカーを呼ばれ、
それでも、飛び込む。
月初めに50人の新人が入社し、
月末には1~2人しか残っていない業界。
客を取った、取られた。
と、社内でドスを振り回し、
警官に連行される社員へ、
バイバ~イ!
ありがとう~!
と、手を振る本部長。
歩合は本部長の懐へ。
一億総不動産屋の終焉とともに、
社長の自殺で会社はあっけなく倒産した。
ここで、ボスは徹底的にしごかれた。
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コスモさんが試験を受けた年、私は生まれました。
とてつもない営業をされてきたんですね。
私が怖い怖いと言っているレベルが笑えてきます。^^;
ちょっとでも追いつけるようがんばります!
投稿: くるぶし | 2012年9月 3日 (月) 08時14分