黄泉資金から学ぶ
波平さんと磯乃さん物語
財団法人 高齢者住宅財団における
「リフォーム融資」を仮定事例したものです。
「リフォーム融資」とは?
60歳以上の方が自宅のバリアフリー工事
又は耐震改修工事するための融資制度です。
担保としては、土地(更地)ですね。
つまり、
土地は、不動産鑑定士の簡易評価額の60%で、
かつ、建物解体費用を差引いた金額となります。
融資限度額は、1000万円か更地価格のいずれか
低い方です。
返済は、債務者(借主)が死亡するまで
(利息のみ)ですが、
死亡した場合は、元本を一括返済する。
財団のHPにおいて、
例として、
1000万円 金利3.33% 期間10年
一般的な返済(元利均等) 月返済98,091円
「高齢者向け返済特例制度 月27,750円」
この「高齢者・・・27,750円」は赤文字です。
返済が楽である事を強調していますね。
ところが、実際の返済金額より高くなることは
掲載されておりません。
住宅金融支援機構に掲載されています。
さらに、カウンセリングについても、
赤文字で書かれています。
カウンセリングは融資審査でなく、
あくまでも、
融資概要説明である事が強調されています。
私は、
波平さん磯乃さん物語で、財団の制度を批判して
いるわけではありません。
制度には、プラス面もあれば、マイナス面もあります。
カウンセリングで制度概略説明したから明確に認識した。
となるのであろうか?
融資申込者の心理は、「融資の可否」に働いています。
高齢者の方であれば、なおさら、心理は深く大きい。
「利息だけ」を強調されれば、そこに意識が集中して
しまう。
例で示すなら、
10年間での元利均等返済総額と(利息+元金)総額
の対比表を掲載すべきだと思う。
さらに、
高齢者の方々への説明には、特に、マイナス面を
強調すべきではないだろうか。
カウンセリングには、推定相続人等の立会いを
求めるなどの配慮が必要だと思いますね。
次回へ
« 黄泉資金 最終章 | トップページ | 黄泉資金から学ぶ 2 »
コメント