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2008年10月20日 (月)

法と慣習のジレンマ2

昨日は、宅地建物取引主任者試験でした。

受験された皆様の手ごたえはどうですか?

今日は一日、のんびり過ごしてください。

仮に合格ラインに達していないと思われた

方々は来年に向け、明日から勉強を開始

してください。

特に、民法は徹底的に勉強してください。

行政書士試験ラストスパート編でも

書きましたが、問題を読んだ瞬間に

ラインの法則が出来るレベルにアップ

してください。

行政書士試験に挑戦される皆様は、

本番まで残すところ20日となりました。

ラストスパートです。

さて、

定額補修費分担金とは?

簡単に言えば、

関西特有の「敷引き」と捉える事ができます。

では、契約の特約事項を見てみましょう。

1.修理・回復費用は定額補修分担金

(家賃の2.5か月)で賄い、

それ以上の費用負担を借主は負わない。

但し、故意・重過失の損傷・改装の場合は除く。

2.定額補修費分担金は敷金ではないから返還請求は

できない。

また、家賃等との相殺はできない。

3.入居の時期の長短にかかわらず返金しない。

争点は、

この特約事項が消費者契約法第10条に違反するか?

しないか?であった。

判決文より抜粋

・・・・・

同分担金特約は消費者たる原告が

賃料の支払という態様の中

で負担する通常損耗部分の

回復費用以外に本来負担しなくても

いい通常損耗部分の回復費用の負担を

強いるものであり,民法が規定する場合に

比して消費者の義務を加重している

特約といえる。

以上によれば,

本件補修分担金特約は民法の任意規定の

適用による場合に比して賃借人の義務を

加重するものというべきで,

信義則に反して賃借人

の利益を一方的に害するもので,

消費者契約法10条に該当し,無効である。

この裁判でも、更新料が争われました。

結果は、

賃貸人から賃借人へ更新料返還となっています。

逆に賃借人が負けた9月の裁判を検証してみます。

九月では?

京都地裁は賃借人の請求棄却としています。

つまり、賃貸人の勝ちですね。

四月は、「消費者の義務を加重している」から

信義則に反する。と断じられた。

ところが、

九月は、「消費者の利益を一方的に害するものでない」

と断じられたのである。

「加重している」否「一方的に害してない」

いささか不可解な論理であるが、

これが、法理論の凄みですね。

2008101909210000

水木ロード 

ねずみ男

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