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2008年10月 2日 (木)

原状回復とは?

不動産無料相談で頂いたメールの中で、

最も多いのが、賃貸借トラブルでした。

では、

何故、賃貸借トラブルが起きるのか?

入居申し込みから契約までの流れに

ショートする原因が潜んでいるのか?

退去時でのトラブルが圧倒的に多いのは

何故なのか?

更に、

退去時でのトラブルでは、(原状回復)

がほとんどでした。

そこで、原状回復とは?

多くの方々が次のような錯誤に陥っているのが

原状回復です。

「原状回復とは、入居した時点に戻すこと。」

あなたに貸した時は、クロスも畳も新品でした。

だから、

賃貸人はクロスも畳も新しく交換します。

賃借人はそんなものかな。と納得してしまう。

そして、後で、それは違う。と気づく。

この錯誤がトラブルの原因です。

では、原状回復とは?を事例を換えて

検証してみましょう。

あなたが車をリースした場合を想定して

みてください。

ドライブ中に車内でタバコを吸う。

車内でパン等を食べ、缶飲料水を飲む。

雨の走行で車体はドロだらけになる。

さて、

あなたが車をリース会社に返還する。

そこで、リース会社から次のような

請求を受けたらどうしますか。

タバコのヤニで車内のクロスが汚れたから、

クロスを張り替えしますので費用を負担

して頂きます。

飲食で車内が散らかっていますから

クリーニング費用を負担して頂きます。

オイルが汚れていますからオイル交換費用を

負担して頂きます。

タイヤのゴムが磨り減りましたからタイヤ交換

費用を負担して頂きます。

車体が汚れていますから、洗車費用を負担して

頂きます。

あなたは、リース会社の請求を

(それはそうだ)と納得して支払いますか?

それとも、支払い拒否しますか?

たぶん、

あなたは、車から私物を取り出して、

請求を拒否し立ち去りますよね。

気がつかれましたか?

そうですね。

私物を取り出して返還する。

これが、「原状回復」なのです。

けして、借りた時点の状態に戻す

事が「原状回復」ではありません。

リース会社は、

リース会社の負担で

車内清掃・車両点検等をし、

綺麗に洗車して次の借り手に貸す。

賃貸借建物では、

リフォーム・ハウスクリーニング等の

費用を退去する賃借人に「原状回復せよ」と

請求しているだけです。

もっとも、故意にキズつけた箇所等は

賃借人の負担であることは言うまでも

ありません。

車も賃貸建物も経年劣化があります。

「新築で貸したから新築状態に戻して返せ」

が原状回復ではありません。

それでも、

やはり、部屋の掃除は常識の

範囲で清掃しましょう。

これは、モラルです。

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