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2007年11月20日 (火)

高齢者支援センター

国交省大臣指定、財団法人高齢者支援センター

おや?と思う。

例えば、リフォーム融資

融資額500万円。月々の返済は金利分。

これだけを見ると、高齢者に優しい支援と思える。

しかし、(借りたら返す)が原則。

では、元金は?

元金は融資を受けた高齢者が死亡した時点で、相続人が一括返済するか、

融資を受けた土地・建物を処分して返済する。

おや?と思う。

月々の返済は金利分で、金利は固定金利が条件。

融資条件は、土地の不動産鑑定評価で、費用は7-10万。

評価=土地の鑑定ー建物取壊費用

限度額は評価の60%又は500万円でいづれか低い金額。

そう言うことか!

融資金額の1.5%が保証料で、これを支援センターに支払う。

抵当権は、他の抵当権を抹消して第1順位に支援センター。

火災保険は強制加入で、団体信用保険は不可。

団体信用保険不可が(落とし穴)になってる。

越後屋風に言い換えれば。

リフォーム資金として500万円融資しまっせ~。

月々の返済も、金利分でいいから、いいから。

てな条件で借金した熊さん夫婦。

ところが、熊さんが死んだ。

そこへ越後屋がやってきた。

熊さんには、500万円貸してますねん。

おかみさん!きっちりと耳を揃えて返してもらいまひょ!

え~っ!

そったら事、急に言われてもお金はありまへん。

いえね。証文がありまんねん。

死んだら、土地と建物を纏めて処分して返します。ってね。

ゲ~ッ!

熊さんの息子の太郎が越後屋に言い放った。

親父の生命保険で返しまんがな。

越後屋はワッハッハ~~っと大笑い。

あのな~ この融資には保険加入はついてまへんねん。

初めから、保険に入らんいう事が条件ねんな。

ゲッ!と驚く太郎。

かくして、越後屋は、500万円で熊さんの土地と家を手に入れた。

ほな、解体屋の権蔵はん 家を取り壊してんか~

権造が、越後屋に

家はまだまだ使えますけどね~ もったいないと思うけどな~

越後屋はゲラゲラと笑って

あのな 熊さんに貸したときに、土地の評価を鑑定してもらって、

土地の鑑定評価から取壊代を引いてな、引いた分の六掛けでかしてあるんや。

もちろん、鑑定代は熊さん持ち。

ほな、越後屋はんに損が立ちまへんな。

ほんで、

更地にして売れば、たこ~~売れまんな~

そ~いうこっちゃねん イッヒッヒ~

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コメント

 コスモ先生、これってリバースモゲージってやつ?
 500万円でおうち取られたらたまんないねー
 (@_@;)


 ・・・ん?・・・先生、しつも~ん(^0^)/


 熊さんのおうちが熊さんとおかみさんの共有名義だったらどうなるの~?
 

以前にも話題になってたコレ、こういうからくりだったのですね。
世の中、コワ~イお話が、いっぱいですね。
わが家も、低金利に突入してからの根抵当権付借り替え話で、してやられましたのですわな。
昭和の時代のヒトは、いずれ景気はようなる、給料はいつか倍倍に増えよると、いまだに信じとりますけ。
(祖母の霊が来ているのでしょうか、なぜか下関弁)

にゃんこはん
共有となっていても、1番抵当権は越後屋ですから、
どうにもなりません。

okeiはん
お役人的発想の極みですよね。

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