のどかな学生時代
昨夜、学生時代の教授と電話で話した。
久しぶりに教授の声を聞いて、ス~ッと学生時代に戻った。
大学を卒業するまで買った専門書は一冊だけ。
それは分厚い(資本論)。
これは優れモノでした。
表紙が厚いから俎板になり、おぼんとなり、ちゃぶ台にもなり枕にもなる。
ボロボロになった本を見た教授が一言
お~読み込んでるな!
授業には出ない、試験は受けない。
1年間、休学して気ままな旅へ出た。
旅から戻れば、単位不足で留年宣告を受ける。
1-2年とも授業にでない、試験も受けないでは留年も当たり前。
そこで、学長と膝詰め談判。
留年でなく、このまま3年にしてください。
粋な学長は条件を出してきた。
それでは、この1年間で、1-2-3年の全単位を取れ。
1単位でも落としたら留年とする。
条件付きで3年となる。
ゼミの教授から、どうせ君はゼミにも出ないだろうから、
国家試験を受けて受かったらゼミの単位をやる。
ゼミは古典経済だけど、何故か、畑違いの宅地建物取引主任者に挑戦。
理由は、本屋で、今からでも間に合う宅建試験の文字を見たから。
半年、宅建試験に向け、ねじり鉢巻生活してた。
必要単位は確保して、宅建に合格して卒業となる。
入学式にも出てないから卒業式も出ませんでした。
それでも、教授とは卒業してからもお付き合いさせてもらってます。
4年前に亡くなられた教授とは酒を呑んでワッハッハ~~~
亡くなられる前に尋ねたとき、身体から管が伸びていた。
ワッハッハ~ こんな身体になっちゃったよ。と。
熱燗をお猪口についでクイ~と呑まれた。
本に囲まれた部屋で論文を書かれていました。
訃報を聞いたときは、ボ~然となった。
奥様から形見分けですと送られてきた。
それは、書かれていた論文でした。
独特な文字の解読にはてこずりましたが。
私の大切な宝物です。
あらぶれる全共闘時代でしたが、のどかな学生時代でもありました。
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